2015年1月26日月曜日

















ELLSWORTH KELLY : THE EARLY DRAWINGS  1948 - 1955 」
Yve-Alain Bois

1999 / Harvard University Art Museums
Kunstmuseum Winterthur


size 27 x 29.5
page  263




























エルズワース・ケリーの1948年から1955年までの
ドローイング集になります。

エルズワース・ケリーは1923年にニューヨークに生まれ
プラット美術研究所、ボストン美術館付属美術学校、
エコール・デ・ボザールに学びます。
1948年から6年間パリに滞在し、1951年に初の個展を開催。
ダダイズムのジャン・アルプや
彫刻家のブランクーシ、ジョン・ケージやマース・カニングハムの
影響を受けながら
対象物を単純化、簡素で自然な形と色彩の構成についての研究を重ねます。


第二次世界大戦後の抽象表現主義の中で
「ハード・エッジ」と呼ばれる色面の輪郭を際立たせた作風の
代表的な作家とみなされますが
ハード・エッジなるいかにも固そうな言葉の響きとは裏腹に
本書はどこか柔らかい印象のあるドローイングも
多数収録されていて、
鉛筆とインクのみで描かれた線画は
本当に紐のようにほどけて
風に吹かれたら飛んで行きそうなくらい
繊細さがあってとても素敵です。


大好きなプレヴェールの言葉に

”インクは水に帰る
ペンは鳥に帰る”

という言葉があるのですが
どことなくそんなニュアンスも感じられます。
エルズワース・ケリーは若い頃に鳥類学者などにも
興味を持っていたというから
無意識に飛んで行けるような線を描いてたのかもしれませんね。