2015年4月11日土曜日




















LETTER OF RESIGNATION」
Cy Twombly







1991 / Schirmer/Mosel




size 28 x 24
page 88













































サイ・トゥオンブリー
1928年バージニア生まれ。

ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコ、バーネット・ニューマンらを
アメリカ抽象主義の第一世代に位置づけすれば
第二世代の代表に位置づけられるのがトゥオンブリーになります。
絵画だけではなく彫刻作品や
ポラロイドで撮影された写真も多数作製している画家です。

ニューヨークのアートスクールで絵画を学び
1951年にJ・ケージやB・フラーなど多彩な講師陣の芸術学校
「ブラックマウンテンカレッジ」へと進みロバート・マザウェルに師事します。
同じ年にNYで初の個展を開催し、
1967年にローマへと移り亡くなるまで以後ローマで制作を続けました。

50年代は引っ掻いたような線で落書きのような作風でしたが
イタリアに渡ると地中海のイメージや
ギリシャ神話などをテーマにした作品になり色彩が多用になり
80年代になると花をモチーフにした色鮮やかな作品へと移っていきます。
どの年代もそれぞれの良さがあり
一見ただの落書きのような作風も見事なバランスで
だからこそ心奪われるものがあります。
(実際に真似をして描いてみると本当にこの人のセンスの良さがわかります)

本書は50年代に鉛筆・ペンキ・クレヨンのみで描かれたドローイング集になります。
カリグラフィーの解体と無邪気さが絶妙なバランスをとり
もっともミニマルなトゥオンブリーの魅力が詰まった1冊です。
トゥオンブリーは53年に陸軍に暗号制作者として従軍しているのですが
その経験がこの辺のニュアンスに繋がっているのかと考えると
とても面白いなと思います。

詩を綴るように絵画を描くトゥオンブリー。
現代美術から逸脱し地中海を眺めるトゥオンブリー。
その終わりのない、区切りのない平面は
永遠に叙情的で美しい。
トゥオンブリーという言語であり
朗読する絵。