2015年4月8日水曜日












沢木耕太郎さんの
ロバート・キャパの写真「崩れ落ちる兵士」の真実に迫る
ノンフィクション「キャパの十字架」を最近読み終えました。

ずっと読むのを楽しみにしていて
キャパの書いた「ちょっとピンぼけ」を読み直してからという
我ながらなかなかの念の入れようだったのですが
「崩れ落ちる兵士」という写真は怪しいほど見事な
タイミングで撮られた写真であり、
その一枚をさまざまな角度から検証していく1冊です。

ローライフレックスで撮られたものなのか
ライカで撮られたものなのか。
遠くの山並みや同じときに撮られた何枚もの写真。
最終的には現地スペインに足を運び
同じ角度、同じカメラで撮影してといった流れのなか
また新たな真実を発見したり。
数年前に僕もツアーでスペインを
バスに揺られながら巡ったことがあるのですが
あの延々と続くオリーブ畑と山並みという乾いた光景の中から
何十年も前の光景を探すというのは気の遠くなる作業で
一枚の写真が突き動かした衝動の大きさを感じました。


そして上の一枚。
何年か前に知ってとても好きな写真です。
被写体はフランスの海洋学者ジャック=イヴ・クストーという
ところまではわかったのですが誰が撮影したものなのかが
とても気になっている写真。
このクストーの表情、鳥が羽ばたく瞬間、海と空とのバランス
何かエネルギーが動いているような見事な構図は
只者ではないんじゃないかと思わせられます。

マグナム・フォトの誰かかなと思い
ひととおり調べてみたんですが見当たらず。
Lucas Felzmannというチューリッヒ生まれのアーティストが
鳥の群れを写した美しくダイナミックな写真集があるんですが世代が違っていたり。

いつかわかるかもしれない。
わからないかもしれない。
知らなかった素敵な写真家を見つけられるかもしれない。
一枚の写真が気になると人生ががぜんスペクタクルに思えてきます。